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大きな瞳に映るのは
第6章 月曜日、始動
― 週末明け月曜日 ―
放課後、私は生徒会室に来た。
トントンッ
「 失礼します… 」
ガチャ
手慣れた作法で生徒会室に入ると
3人の男性と
一人の女性がこちらに目を向けた。
『 いらっしゃい、待ってましたよ 』
一番最初にニコリと微笑みながら
口を開いたのは会長の奏だった。
『 うおー!マジで来た!!
まじで来やがった!!!!! 』
思わず椅子から立ち上がる夕。
『 ありがと。待ってた。』
いつもの冷静さをたもったままの蒼真。
『 え、?なにこの子?地味じゃない…? 』
そう口を開いたのは
化粧ばっちり。
巻髪ばっちり。な女性だった。
『 初対面の相手にそれは失礼ですよ、レイ 』
『 あー…ごめん。ごめん。
私3年の 宮野 麗
別に生徒会メンバーじゃないから 』
面倒くさそうに言い捨てた彼女は
力なく自分の髪を撫でる。
( じゃあ何でここにいるんだよ… )
なんて言ってしまいそうになったが
勢いよく開く扉の音でかき消された。