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大きな瞳に映るのは
第6章 月曜日、始動
ガラッ
『 めんごー。出遅れましたー… 』
そう言って
一目散に自分の席に向かうのは
入学式の日、音楽室の教務室で出会った
彼
だった。
『 また遅刻ですか、遙。
そろそろ見放しますよ。』
奏が冷たい眼差しで彼に言いつける。
『 ごめんってー!
今日も全力疾走で時空飛び越えたよ?
ダメ? 』
彼は乱れた格好で両手を合わせ奏に言う。
『 まぁ。
次回からは気を付けてくださいよ。
音夢さんもいるんですから。 』
奏は私を指差した。
と同時に彼が私を見つめる。
『 あっ… 』
彼が何かを思い出したかの様な
そんな表情をした途端
隣にいた女性が口を開いた。