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大きな瞳に映るのは
第6章 月曜日、始動
二人が消えた生徒会室は
静まっていた。
『 あーもー相変わらずだなー… 』
『 気持ちがないなら
付き合わなきゃいいのに。ですね 』
夕と蒼真が言葉を交わす。
それに疑問を感じた。
「 気持ちがない、って。
どういう事ですか? 」
思わず私は口走ってしまった。
『 あー… 無理矢理付き合わされてる…
て感じ? 』
夕先輩が私を見ながら答える。
『 そう。麗が遙に執着しすぎなんです。』
『 高校生活だけの関係ですもんね。』
続いて奏と蒼真が言葉を交わす。
彼は『 ハルカ 』というらしい。
自己紹介もしないうちに
出て行ってしまった。
「 それって、麗さんが一方的な思いで、
は…遙先輩?はなんの感情もない
ってことですか…? 」
きっと今私は
とても不服そうな顔をしているであろう。
けれど気になったので先輩に直球で返した。
『『『 その通り 』』』
三人が口をそろえて言う。
私には信じられなかった。
何の感情ももたない相手と付き合うなんて…。