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大きな瞳に映るのは
第8章 人気者

その夜、音夢は雪に連絡を入れた。
― 生徒会に入ることになったよ♪
部活はまだ未定 … ―
― お疲れ~っ!
生徒会ってあの人気者揃いの
ところじゃん?! ―
― 人気者? ―
― 紳士的なイケメン会長とか、
口ピ開けてるやんちゃそうな副会長とか!
… あとは可愛い彼女もちの
目の保養カップル? ―
目の保養カップル… なんだそれ。
ふふっ と思わず笑ってしまう。
― それって2年の遙先輩と3年生の先輩? ―
― そうそう! 可愛いカップルだから
みんなが目の保養って言ってる!(笑) ―
― あーそれはちょっとわかるかも。 ―
― でも、私的には、彼氏の方、
可愛いより格好いいと思うんだよね~! ―
雪の言っていることはわからなくもない。
決して男らしさがない人ではない(と思う)
小柄で本当に可愛い系男子、とは違う。
草食系男子、にも見えない。
でもきっと、大きな二重の瞳ときれいな肌で
可愛さが見て取れるんだろうと思う。
― まあ、人それぞれだね。
でも知らなかった~ ―
― んんー?何がー? ―
― 生徒会の人がそんな人気だなんて ―
― あれだけイケメンなら
人気も出ちゃうって~! ―
確かに、整った顔の人たちばかりだった。
それに人当たりもいい。
遙先輩のことはよく知らないけれど。

