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大きな瞳に映るのは
第15章 金曜日
学校終わり、咲と香奈と私
それにクラスの男子3人とカラオケに来ていた。
咲と香奈が誘った相手は自分が気になっている男子、らしい。
残りの一人は数合わせだとかなんとか。
キャッキャと楽しそうに騒いでいる。
それを見て笑顔が零れそうになる、
でも私にとっての一大イベントはこれからだ。
遙のことで頭がいっぱい過ぎて
いつ噴火するかわからないくらいになっていた。
ブーッ ブーッ
着信に気づきスマホを開くと
『 一之瀬遙 』という文字が出る。
急いで席を立ち部屋から出る。
「 はい 」
≪ いつくるの ≫
やっぱり遙も本気だったらしい。
「 今友達とカラオケに来てるんだけど… 」
≪ いつくるの ≫
相変わらずいつもの調子だ。
「 カラオケ終わってからだから… 」
≪ 飯は? ≫
一緒に食べに行くか?という問いかけだろうか。
「 特に考えてなかったけ…
≪ じゃあラーメンね ≫
≪ 20:00に駅で ≫
プチッ …
( またラーメン… )
思わず口に出しそうになってしまった。
相変わらず一方的な電話だ。
いちいち感情的になるのが馬鹿らしいと思い部屋に戻った。