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ひずみ «短篇作品集»
第3章 盛
キャンキャンキャンーックゥーン........
ワンワンワンワンワンワンッッ
またか。。。
仔犬が 産まれてから 何ヶ月が 経つんだっけ?
重い腰を上げながら 扉を 開ける
母犬が 1点を 見詰め 吠えて居る
路に 横たわる 仔犬
ピクリッとも しない
口からは 赤い液体が 道路を 染めている
家の中に 戻り
袋を 取り出す
今は 夕刻時
日が 沈んだら いつもの ところで 海に還してあげよう
生命の 誕生した 産みへ。。。