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手探りな絶望
第6章 溺愛
冬実の柔らかな身体が
硬くなるのを感じた
まるで
呼吸が止まってるみたいだ
返事の遅い冬実に
俺は救いの手をさしのべた
「元彼?
あの…時々かけてる
赤い電話の相手」
「ち、違います」
違うと言う返事は早くて
少し…ホッとしたよ
「なんだ…違うのか(苦笑)
ごめんな?
カッコ悪いんだけどさ
俺、なんかわかんねーけど
嫉妬みたいなのしてて…
冬実
いつも
あの電話気にしてるみたいだったから
俺、気になっちゃって…」
「あ、あれは…」
冬実の声が
とてつもなく小さくて
まるで
俺が
冬実を追いつめてるようで…
かわいそうで
でも…本当のことを
知りたくて…
「うん…あれは…何?」
「お…お母さんなの」
えっ…
「え?」
「お、お母さん
あの番号じゃないとダメで…
ちょっと
あの…訳があって
だから
いつも気になってて
でも
ごめんなさい
説明してなくて
だ、だから
あの…」
しどろもどろの冬実に
俺はちょっと驚いて
抱きしめていた
腕をゆるめて
ひじをつき
冬実を見つめた
「大丈夫?冬実…」
すると冬実は
小さくうなずき
真剣な目で
俺を見つめた
「ごめんな
お母さんだったんだ
それなのに
変なこと疑ったりして
…ごめん」
「違うの
謝るのは私なの
何も説明してなくて
お母さんのことも
話さないままで
だから
だから
周平さんが
もう私のこと
嫌いになったのなら
別れてもいいの
ごめんなさい
ほんとに
ごめんなさい…」
「え?
何?
冬実なに言ってんだよ
俺怒ってないし
嫌いになんてなってないし
別れるとか
何いってんだよ
どうしたんだよ冬実」
その時
冬実の
瞳から
一筋の涙が
流れていた
硬くなるのを感じた
まるで
呼吸が止まってるみたいだ
返事の遅い冬実に
俺は救いの手をさしのべた
「元彼?
あの…時々かけてる
赤い電話の相手」
「ち、違います」
違うと言う返事は早くて
少し…ホッとしたよ
「なんだ…違うのか(苦笑)
ごめんな?
カッコ悪いんだけどさ
俺、なんかわかんねーけど
嫉妬みたいなのしてて…
冬実
いつも
あの電話気にしてるみたいだったから
俺、気になっちゃって…」
「あ、あれは…」
冬実の声が
とてつもなく小さくて
まるで
俺が
冬実を追いつめてるようで…
かわいそうで
でも…本当のことを
知りたくて…
「うん…あれは…何?」
「お…お母さんなの」
えっ…
「え?」
「お、お母さん
あの番号じゃないとダメで…
ちょっと
あの…訳があって
だから
いつも気になってて
でも
ごめんなさい
説明してなくて
だ、だから
あの…」
しどろもどろの冬実に
俺はちょっと驚いて
抱きしめていた
腕をゆるめて
ひじをつき
冬実を見つめた
「大丈夫?冬実…」
すると冬実は
小さくうなずき
真剣な目で
俺を見つめた
「ごめんな
お母さんだったんだ
それなのに
変なこと疑ったりして
…ごめん」
「違うの
謝るのは私なの
何も説明してなくて
お母さんのことも
話さないままで
だから
だから
周平さんが
もう私のこと
嫌いになったのなら
別れてもいいの
ごめんなさい
ほんとに
ごめんなさい…」
「え?
何?
冬実なに言ってんだよ
俺怒ってないし
嫌いになんてなってないし
別れるとか
何いってんだよ
どうしたんだよ冬実」
その時
冬実の
瞳から
一筋の涙が
流れていた