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手探りな絶望
第7章 献身
「明るく…なってきたね…」
時間をかけて
冬実の話を聞いて
…なぐさめ
抱きしめあって
熱いコーヒーを
飲んで
朝を迎えていた
朝までの
長い時間をかけ
俺は
俺と一緒にいても
遠慮せずに
母親と電話することを
冬実に約束させ
変わりない
気持ちを伝え
夕方から
用があるという冬実を
アパートまで
車で送っていった
そして
一人
部屋に戻り
俺は
冬実の
残り香を感じながら
ベッドに横になり
ぼーっとしている
冬実の話を聞いて
とりあえず
ホッとは
したものの
実はまだ
俺は
モヤモヤとしたものを
抱えていた
体調が悪いっていうのは
どういう
意味だったのか
ハッキリしないからだ
最初は
女のアレだと
勝手に思っていたけど
朝までいたのに
あれから
冬実がトイレに
行くことはなかった
体調って…
なんなんだよ。