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手探りな絶望
第8章 懇願
部屋は
ワンルームで確かに狭く
でも
きちんと片づけられていて
さっぱりとしていた
いや
片付けられている
と言うよりも・・・
不必要なものが
全くない
まるで
借り住まい
そんな印象を受けた
「綺麗にしてるね」
「そんなことないの
さっき
ちょっと片付けたし・・」
冬実は
少し悩んだような
顔をしてから
「周平さん
あの・・
ゆっくり座れるところ
なくて・・ここに・・」
そう言って
俺を
ベットに座るよう
すすめてくれた
俺が
冬実のベットに座ると
冬実は「何か飲む?」
と落ち着かないそぶりを見せた
「・・いいかな
喉乾いてないし」
ほんとは
乾いてるけど
「冬実も・・座ったら?」
「・・うん」