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手探りな絶望
第15章 謝罪
中学のころまで
住んでた場所から
50キロくらい離れた
大きな市の
大きな病院に
寺田は車を停めた
「さて・・・
どうする?」
寺田は
運転から解放され
大きくノビをしながら
シートを倒した
「・・あぁ・・」
俺は
その駐車場に
冬実の車を探した
「ぶらぶら
入っていけるような
病棟でもねぇしな・・
ココで
待つしかねーよな?」
「・・だな・・」
「なぁ」
「ん?」
「会って
どうすんだ?」
「・・・・・」
どうすんのかな
どうすんだろ・・俺
「泣きそうな顔すんなよ」
「そんな顔してねーよ」
「ま、あれだ」
「なんだよ」
「言いたいこと言って
聞きたいこと聞けばいいさ
悔いの残んねぇようにさ」
「・・・分かってるよ
そんなこと
15年前から」