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手探りな絶望
第1章 流星
星が流れたのは
一瞬の出来事で

願いなんて
唱える間など無く

流れ星は
あっという間に消えてしまったのに

俺は足を止めて
ただ空を見上げていた



もう一度
見たいと思ったんだ



もう一度
流れる星を
見ることが出来るのなら



願いを唱えたい。



…願い?



待てよ



俺の願いって…なんだよ





過去に戻ることか?

それとも……







ふっ…



俺は
ひとり
失笑してしまった





流れ星に頼るとか…

俺は
頭がおかしくなっちまったのか?





過去を変えることなんて




できねーんだよ。





その時だった




ドンッッ!


「わっ、いってぇ…」



夜空を見上げていた俺に

勢いよく
ぶつかってきたのは





女だった

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