この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
手探りな絶望
第5章 寺田
金曜の夜
アパートの近く
ではなく
彼女は
彼女の住む
アパートの前まで
俺と夜道を歩いた
アパートを
教えてくれたおかけで
俺は今
彼女を迎えに来ている
野球のグランドに向かうため
俺が彼女を迎えに来れば
帰りに
また
送ってこられる
そんな
中学生のような
計算をしながら
彼女が
アパートの前に出てくるのを
待っていた
彼女は
約束の時間より早く
アパートの前に
姿をあらわし
俺が
車に乗ったまま
手招きをして
助手席に座るよう
ジェスチャーすると
彼女は
ゆっくりとドアを開けた
「おはようございます
待たせちゃいましたか?
すみません」
と、小さく頭を下げた
「さっき来たばっかだよ
さ、乗って?」
そう言うと
彼女は
「あ、はい」
と、照れてはにかんだ
アパートの近く
ではなく
彼女は
彼女の住む
アパートの前まで
俺と夜道を歩いた
アパートを
教えてくれたおかけで
俺は今
彼女を迎えに来ている
野球のグランドに向かうため
俺が彼女を迎えに来れば
帰りに
また
送ってこられる
そんな
中学生のような
計算をしながら
彼女が
アパートの前に出てくるのを
待っていた
彼女は
約束の時間より早く
アパートの前に
姿をあらわし
俺が
車に乗ったまま
手招きをして
助手席に座るよう
ジェスチャーすると
彼女は
ゆっくりとドアを開けた
「おはようございます
待たせちゃいましたか?
すみません」
と、小さく頭を下げた
「さっき来たばっかだよ
さ、乗って?」
そう言うと
彼女は
「あ、はい」
と、照れてはにかんだ