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兄の狂気
第2章 嫉 妬







痒くなりそうなくらい甘い言葉に
その時は嬉しくてドキドキしてたけど。


「そうやなぁ、
確かに翔に彼女はおらへんけど
身体だけの女はたーっくさんおるでぇ」


「身体…だ、け?」


「なんかテクニックが凄いらしくてなぁ。
あいつに抱かれたくて
一夜限りになる女は増える一方や」


「…」


お兄ちゃんの友達の龍夜くんにそう言われて
大きなショックを受けた。


「そんであいつも寄ってくる女
片っ端から喰いまくっとる…ヤリチンやあいつは。
なーんでヤリチンかは、俺は知らんけどな?」


その時の意味深な目線の意味は分からなかった。


セックスは、好きな人とする行為


そう思ってたあたしはその当時
そんな事をしてるお兄ちゃんが信じられなくて
しばらくお兄ちゃんを避けていた記憶がある。


「けどな、瞳ちゃん。
翔がヤリチンなのは理由があるんや。
分かったってや」


あたしがその理由を知ったのはそれからすぐだった。










「なぁ。瞳」


「っ」


力強い言葉。


「瞳…」


「ぁ…っ」


ぐり、と中で回され、身体が仰け反る。


「俺を怒らせてぇの?」


ぶるり。


お兄ちゃんの怒りを孕んだ言葉にゾクゾクする。


「…中が締まった。
瞳…何怒られて感じてんの?
なぁ…、何で…?」


「ひぃい!あぁっ…だっめぇっ…!」


なにかの液をかけられながら激しく突かれ、
声を堪えることが出来ない。


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