この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
兄の狂気
第5章 愛 欲
大丈夫?って…
「うん、大丈夫だよ。
今までずっと妊娠した事ないから全然大丈夫!
だからしなくても…」
「違う!そういう事じゃない!
…っ、瞳さん、大丈夫なんですか…?」
「…、え…?」
「副作用、辛かったんじゃないですか?
ああいうのって結構酷いって聞くし…
瞳さんにそんな薬飲ませるような事した男が
最低最悪ですよ、思いきりぶん殴ってやりたい…
責任取れずにピルに避妊任せるなら
最初から中出しすんなよって話ですよ。
…今日はやめましょ、瞳さんに迷惑かけられない」
…うそ。
そんな事、考えてくれるなんて…
あたしの上から退けようとする哲平くんの
腕をぎゅっと掴んで引っ張り、驚いた顔をしてる
哲平くんに体を起こして唇を重ねた。
「…っ!瞳さん!」
「やだっ…お願い、好きなの、好きなの…っ」
「…!?」
「お願い、抱いて…。哲平くんが好き…」
「…っ」
「ほんとに、大丈夫だから…。ありがとう…
今は哲平くんから離れたくないっ…」
あたしの体は、哲平くんを求めてる。
今更やめるなんて言わないで…
…ううん。
体だけじゃない、心も何もかも、
あたしの全てが哲平くんを求めてる。