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兄の狂気
第6章 堕 落






押し倒しそうになったわ、
サークルのストレッチの真っ最中に。


俺らに影響されたのか翔太、花村さんに告って、
花村さんがOKして付き合い始めた。


そしたらね、暫く俺達の話の内容は
セックスについてオンリー。


ゾッコンだよ、俺達。


自分の女に。


ダブルデート行っても4人でお泊まりしても、
セックス三昧なの。


オオカミ…猿かっつー位に。


だって可愛いんだもん、瞳。


オオカミにも猿にもなるよ、あの可愛さは。


喧嘩した時も、寧ろ燃えた。


瞳、俺の部屋のベッドと本棚の間に
体育座りで座っててさ。


ムスッとした表情で俺を見上げて来てんのね?


それがめっちゃ可愛かった…我慢すんの大変。


それでわざと無視したら、泣き声で俺の名前呼んで。


「…てっぺぇ」


って。


もうとっくに怒ってなかったけど、
なーんか虐めたくなって。


部屋から出て行くフリをした。


ほんとは部屋の鍵掛けに行ったんだけど。


そしたら瞳…わぁあって泣いて抱き着いてきて。


「ごめんねてっぺぇ、ごめんねぇ」


って。


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