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兄の狂気
第8章 感 情
まさか中出しされてるなんて思わなかったけど
あたしはその日、何度もお兄ちゃんに体を許し、
秘密の関係を共有するようになった。
今まで沢山の女の人を抱いてきたらしいけど
全員精算したらしいお兄ちゃん。
それまでの酷い扱いや女関係の酷さから…
お兄ちゃんは少しずつ変わっていた。
そんな中、あたしに芽生えたある"思い"。
お兄ちゃんに嫌われたくない…
また、あの時みたいに酷い扱いされたくない…
他の女の人を、抱いてほしくない…
独占欲が心を支配し、お兄ちゃんに
気に入られようと、色んな事を受け入れた。
「お兄ちゃん、好き」
いつからこの言葉が機械的に
口から出るようになったんだろう。
「瞳は俺のもの」
いつからこの言葉を否定しなくなったんだろう。
大学に進学してもその関係は続き、
お兄ちゃんに毎日抱かれる日々を過ごした。
絶倫のお兄ちゃんは基本あたしに合わせてくれるけど
機嫌悪い時やいい時、嫉妬している時は
あたしが気絶しても離してくれなかった。
「お願い、デートだけ。
デートしてくれたら諦めるから」
何度も告白されて断り続けてた、違う学科の男の子。
それなら、と承諾してしまった時があって。
デートは楽しかったけど、
夜、バーで強いお酒を飲ませられ、
抵抗出来ずにホテルに連れてかれた。