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兄の狂気
第8章 感 情
あたしの16歳の誕生日…
あたしを自分の部屋に入れたお兄ちゃんは
扉を閉めた途端あたしを抱き締めた。
全く意味を理解出来ていないあたしに
優しいキスを繰り返して、
…ベッドに押し倒した。
「今までごめんな」
「ずっと我慢してた…瞳の事が好きだ」
「俺達、本当の兄妹じゃねぇんだ…
俺達は血が繋がってないんだよ」
「いつ俺がお前を襲っちまうか分からなかった…
でももう我慢しない。好きだよ瞳…」
聞いた事のない、お兄ちゃんからの
甘ったるい声、言葉。
あたしに執拗なまでにキスを繰り返し、
優しく頭を撫でて。
最初は当然、信じられなかった。
意味が分からなくてお兄ちゃんを突き飛ばして、
お兄ちゃんの部屋から出ようとした。
だって…血が繋がってなくても兄妹でキスなんて。
けど開けようとした扉を閉められて
扉に体を押し付けられて再びキスされた。
そして…
抱き上げられてベッドに下ろされ、
執拗なまでに愛撫され、…抱かれた。
当時、遠距離だった彼氏と別れて
誰とも付き合っていなかったあたし。
お兄ちゃんのそのセックスは…あたしを虜にした。