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兄の狂気
第9章 永 遠







最後の2つの言葉は、ボロボロと涙を零す
あたしを優しく見つめて言われて…


精いっぱいの笑顔を哲平に向けた。


あたしも、哲平と出会えて本当によかった。


木原瞳になれてよかった。


哲平の子供を産めて、よかった…








そしてあたしは、健康な男の子を妊娠した。


「拓哉」


そう書かれた札があたしの名前の横につけられ、
微笑みながら、手足を小刻みに動かしてる
拓哉の頭を優しく撫でる。


小さな小さな、大切な命。


これからも大変だろうけど、
哲平となら頑張れるって信じてる。


「やっべぇ、可愛いなー!」


ずーっと笑顔で拓哉をあやしてる哲平。


翔太くんや美音、サークルの友達、先輩後輩、
高校時代の友達もたくさん会いに来てくれた。


途中から同室になって、あたしの1日後に
元気な女の子を産んだ杏奈さんも。


「この子達で恋が始まったら面白いね」


なんて言いながら笑いあった。


蒼汰さんは、杏奈さんが言ってた通り
ものすごく顔がほころんでて。


夏希くんを連れて、泣きそうな顔で笑ってた。


杏奈さんのお見舞いに来た、
双子を連れた若い夫婦は異常なまでに美麗だった。


命って、凄いな。


これからも、自分の命だけじゃなくて
人の命も大切にしなきゃね。


そう強く、実感した。


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