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第8章 夢

　だって……だって、二人じゃないと開かないって……。


「いちいちそんな事信じてんじゃねえ！　二人必要なら、二人にすればいいんだ」


　な……どうやって？


「扉の言葉を読め……それは問いだ。問いに答えろ、そうすれば二人居ることになるだろ！」

　問いは問いだけでは問いにはならない。
　答えも答えだけでは答えにならない。

　だから、片方が問い、片方が答える。
　それで二人だ。

「読め、問いを！　そして答えろ！」