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まのめのロイン
第21章 あとがきんぐ 連載第11回
あとがきで何度も書いている通り、正真正銘の行き当たりばったりで書いています。嘘やネタも多いあとがきですが、創作に関して書いていることはだいたい本当のことを書いてます。
今回のロインほどこの手法に頼って書いたことはないのですが、以前から割とちょくちょくこの手法は使っていて得意な方ではあります。
ただ、ここまでやるのはやり過ぎ。
逆にこじつけが鼻につくということもあるので、やはりホドホドにしながら、長所は長所として大事にしていくべきなのでしょう。
こんな所かしらね。
世界的なミリオンセラー、「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」。城山三郎先生の訳で日本でも評判になった名著ですが、作者でありビジネスマンであるキングスレイ・ウォード氏は昨年、2014年に亡くなられていたのですね。享年82歳。
これ、わたしもベストセラー当時ではなく後から読んだのですが、好きな作品ではありません。しかし、忘れがたい作品でもある。
好きではないというのが、「書いてある内容が押し付けがましくてウザイ」から。
成功者である父親が、父と同じく起業した息子へ書いたアドバイスの手紙という態なのですが、基本上から目線なので……これは読者の年齢や立場によっても感想は変わるとは思うのですが、若い自分には受け入れたくないものばかりだった。
説教されてるように感じるのですね。
それでもビジネスマンを志してます! なんて若者だったら学ぶべき価値観は価値観として受け入れられるのでしょうが、「そんなモンなりたくもない」という手合いだったりするともうダメですね。
中でもショッキングだったのが「小説(フィクション)なんか読むな」の章。
「どこの誰ともわからない奴の白昼夢に付き合っている時間など人生にはないと知りたまえ」と、ズバッと斬って落としてありまして。
もっと役に立つ本を読め。
たとえば実用書とか成功者の自伝とか……と続くのですが。
もう小説は言うにおよばず、映画・漫画など「パンツじゃないから恥ずかしくないモン」的なロクデモナイ物語大好きの自分にとって衝撃でした。
バールのようなもので頭をガツンとやられ、翌朝出勤した同僚に、俯せに血を流して倒れている状態で発見されるぐらいのインパクトがありました。
ダイイングメッセージでも残してしまおうかというほどに。