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まのめのロイン
第6章 死

 だが、それだけだ。
 自分自身に書いてあることを読む本なんかない。

 ……。


「ねぇ……ほら、くちゅくちゅいってるぅ……あはぁん……優子のお水の音……いやらしぃでしょう……ね、もっと聞いて……近くで……匂いも嗅いで……」


 可哀相な私。
 それとも、可哀そうなのは私の方?

 彼女は私を守ろうとしたのだろうか。
 それとも、私が彼女を守ろうとしたのだろうか。



 次の瞬間、彼女の姿はかき消え、私は別の場所にいた。
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