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まのめのロイン
第6章 死
「また会ったわね……」
野々実がゾッとする残忍そうな笑みを浮かべて言った。
そうだ。
敵はコイツ。
ロインもまた不敵な笑みを返す。
いつもと同じだ。
「また会ったな……ノベル」
大石野々実。
コイツもあの書を開けてしまったのだ。
一人で。
……そして与えられた。
「心」を。
答えなければ「死」を与えられる。
それが第一のルール。
次に選べ、与えられる物を。
「体」か「心」、どちらかを。
それが第二のルール。
言葉の魔物、ノベルのルールだ。
《まのめのロイン 連載第7回 了》