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彼色に染まってく…
第2章 2人の想い
とうとう
おじさんの手が
ゆっくりとスカートを
捲り上げ始めた…
私は俯いたまま
小さく首を振った…
いや…
やめて…
『おっさん、その辺でやめてくんないかなぁ?』
背後でボソボソと
声がした…
それは、まぎれもない
佑貴の声だった!
おじさんの手が
一瞬ビクッとなって
私から離れた。
『わ、わたしは何も…』
うろたえる
おじさんの声。
『ここで…
大声出しても…
いいんだけど?』
佑貴は
静かに
脅すような低い声で
言った。
後ろがよく見えないし
その後
どうなったのかは
わからないけど…
気がつくと
私の体は
佑貴が作ってくれた
心地のよいスペースに
包み込まれていた…
予想外の佑貴の出現に
一瞬私の涙は
止まりかけていたけど
佑貴に助けてもらえた
感動と
痴漢から解放された
安堵感とで
再び涙が溢れ出した…
佑貴は
私の頭に
片手をポンとのせて
『ごめんな…』
と悲しそうに言った。
『えっ?』
一瞬
聞き間違いかと思った。
『ど…して…佑貴が…
あや…まる…の?』
私は
泣きじゃくりながら
聞いた。
佑貴が
何か言おうと
口を開いた時
電車が止まり
ドアが開く。
『降りるよ』
佑貴に手を引かれて
私達は
電車を降りた。
おじさんの手が
ゆっくりとスカートを
捲り上げ始めた…
私は俯いたまま
小さく首を振った…
いや…
やめて…
『おっさん、その辺でやめてくんないかなぁ?』
背後でボソボソと
声がした…
それは、まぎれもない
佑貴の声だった!
おじさんの手が
一瞬ビクッとなって
私から離れた。
『わ、わたしは何も…』
うろたえる
おじさんの声。
『ここで…
大声出しても…
いいんだけど?』
佑貴は
静かに
脅すような低い声で
言った。
後ろがよく見えないし
その後
どうなったのかは
わからないけど…
気がつくと
私の体は
佑貴が作ってくれた
心地のよいスペースに
包み込まれていた…
予想外の佑貴の出現に
一瞬私の涙は
止まりかけていたけど
佑貴に助けてもらえた
感動と
痴漢から解放された
安堵感とで
再び涙が溢れ出した…
佑貴は
私の頭に
片手をポンとのせて
『ごめんな…』
と悲しそうに言った。
『えっ?』
一瞬
聞き間違いかと思った。
『ど…して…佑貴が…
あや…まる…の?』
私は
泣きじゃくりながら
聞いた。
佑貴が
何か言おうと
口を開いた時
電車が止まり
ドアが開く。
『降りるよ』
佑貴に手を引かれて
私達は
電車を降りた。