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彼色に染まってく…
第4章 佑貴の過去

佑貴回想中

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はしゃぎ疲れた
麻由莉は

俺の予想通り
帰りの車で寝ていた。


俺に上半身を預け
小さな寝息を立てる…



家に着いても

全然起きようとしない
麻由莉を…


親に言われて
麻由莉の部屋まで運ぶ


抱きかかえた麻由莉を


起こさないように
そっとベッドに寝かせ

離れようとした時


『佑貴…』


小さな声で
俺の名前を言った後


麻由莉が突然
抱きついてきた。


『ちょ…麻由莉…

寝ぼけてんのか?』


麻由莉は
俺から離れない。


『佑貴…
抱っこして』


『はっ?

何言ってんだよ…

ほら、もう寝ろ』


俺に抱きついたままの
麻由莉の体を

離そうとして
そっと腕を掴むと


細くて柔らかい
その腕は

ますます俺の体に
しがみついてくる…


『佑貴…
ギュッてして…』


甘えるようなその声が
妙に色気を感じさせ…

俺をドキドキさせた。


俺は

麻由莉を
そっと抱きしめる。


麻由莉の華奢な体に
腕を回すと


麻由莉は
安心したように

再び眠りに落ちた…


『なんなんだよ…』


頭の中では

幾度となく

この無垢な体を
陵辱しているくせに


生身の
麻由莉に触れると


ありえないくらい
動揺していた…



無防備な状態で眠る
麻由莉の


艶のあるふっくらした
ピンクの唇…

ほどよくふくらんだ
柔らかそうな胸

細くくびれた腰と
丸みを帯びた下半身…


『やべぇ…
勃ってきた…』

その全てに、思わず
触れてみたくなる…



『あら!麻由莉ったら
また寝ぼけてるの?』


突然
おばさんがやってきて
ちょっと焦った。


あっぶね…



『この子、昔っから
すぐにリビングで
寝ちゃうクセがあって

そんな時は、パパに運んで貰うんだけどね…

寝かせようとしたら
必ず抱きついてくる
らしいのよ。

中学生にもなって…
相変わらずなのね。

ごめんね、佑くん』


そう言って
おばさんは麻由莉の
腕を離そうとする。


『あら?

寝ぼけてるわりには

結構しっかり
抱きついちゃって…

よっぽど
佑くんの腕の中が
居心地いいのね』


なんて笑いながら

やっと2人がかりで
麻由莉を寝かせた。

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