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彼色に染まってく…
第4章 佑貴の過去
佑貴回想中
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綾乃先輩の声が
だんだん
うわずってくる…
その頬は
ほんのりピンクに
染まっていた。
『あ~…これ以上は
もうダメだぁ…
欲情しちゃうよ~』
綾乃先輩はそう言って
ジュースをゴクゴク
飲み始めた。
『先輩…
自分で言いながら
興奮すんの…
やめてくださいよ。
それに、あいつは
彼女…じゃないし』
『そうなの?
そうだよね…
彼女だったら当然Hな
ことも、するもんね。
そんな欲望抱えたまま
普通のセックスなんて
できないよねぇ?』
何もかも
見透かされている
気がした…
『ねぇ』
綾乃先輩は
俺の太ももに、
そっと手を置いた。
『私ならいいよ…?』
『はっ?』
『私が
その子のかわりに
なってあげる…
私をその子だと思って
佐久間くんの
したいこと…
全部していいよ?
佐久間くんの欲望
私で満たして…』
綾乃先輩は
潤んだ瞳で俺を見て
そう言いながら
俺の太ももを
その手でゆっくり
撫でている…
『ちょ…先輩っ!
欲情しすぎだよ!
そーゆーのは
止めようよ!』
俺は、綾乃先輩の手を
どかして
狭い
ネカフェの個室の中で
ギリギリまで彼女から
離れる。
『…そんなに
逃げなくても…』
綾乃先輩はクスクスと
笑った。
『からかうのは
勘弁してくれよ…』
呟くように言った俺に
綾乃先輩は
悪戯な視線を向ける。
『からかったわけじゃ
ないよ。
もし、佐久間くんが
したくなったら
私はいつでもOKだよ。
佐久間くんは
私の彼氏なわけだし』
『彼氏になるなんて
言ってないッスよ~』
『そうだっけ?
でも
野球部のみんなには
もう言ってあるから』
『はいっ!?』
この人…
悪女だ…
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