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彼色に染まってく…
第7章 新しい生活
『麻由莉…

そんなに
気持ちよかったの?』


キスを終えた佑貴が

真っ赤になった私の
顔を覗き込みながら

優しく聞いてきた。


『気持ち…よかった』


『もっと…欲しい?』


目を潤ませながら
頷くと…


『どこに欲しいの?』


急に真顔になり
低音ボイスで囁いた。


『え…あの…』


『誰の、どこに、
何をしてほしいのか…

自分で言って。

言わなきゃ…
ずっとお預けだよ?』



そんなの恥ずかしい…

でも、してほしい…


『お願い…佑貴…
麻由莉の…く…唇に…
キス…して下さい…』


私の口からは

自然に言葉が出ていた



『いい子だね…おいで

初めてのキス…

いっぱい…
感じていいからね…』



そう言って佑貴は、

私の頭を軽く撫でると

私を抱き寄せるように
しながら…


その唇を…

私の唇に重ねた…



その瞬間…体中に
鳥肌が立つような

ゾクッとした感覚に
襲われる…


そしてそれは

すぐに

甘く、包み込むような
感覚に変わっていく…


キスって…こんなに
気持ちいいの…?



私は、しばらく
佑貴のキスに
身を任せていたけど

思わず、佑貴の胸を
ノックするみたいに
叩いてしまった。


『ごめんなさい…
も…ダメ…』


佑貴はキスを中断し
驚いたように私を見る


『どうしたの?
嫌だった…?』


私は大きく首を振る。


『ちが…うの…ごめ…

息が…できなくて…』


佑貴は、一瞬考えて
少し笑った。


『キスの最中に
息ができなくて、
苦しくなっちゃったんだ?』


私が頷くと、

佑貴は笑顔のまま
急に私の鼻をつまんだ


『麻由莉ちゃ~ん!
この鼻は飾りなんです
かね~?』


『へっ?あ…』


『呼吸の仕方まで
教えてあげなきゃ
ならないなんて…

麻由莉は、赤ちゃん
みたいでちゅねっ!

いや、赤ちゃんでも、
鼻呼吸は知ってるか…

じゃあ、
赤ん坊以下だね?』


『そっ…そこまで
言わなくても…』


『麻由莉のそんな所も
俺は大好きだけどね。




麻由莉…
呼吸法もわかったし…

もう一回
キスしてほしい?』


『お願い…』


『じゃあ、次は
唇を半開きにしてて。

俺の舌で…
麻由莉の口の中を

いっぱい気持ちよく
してあげるからね…』


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