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- RyuKa -(心をあげる リライト)
第16章 リライターあとがき kurona
私が読んだり見たり知っているものをただ思いつくままに挙げただけでこれだから、知らない物、忘れていて思い出していないだけの物……全てを含めたらいったいどれほどになるのだろうか。
これらの作品はそれぞれテーマは違うが、いずれも共通して大なり小なり「心」を扱っている。
何故ならそれが人間と人造人間の大きく異なる部分だから。
「心をあげる」もまた「心」を扱った作品である。
そこに「子孫を残せなくなった人類」という設定を持ちこんでいる所にユニークさがある。
原作では、最愛の人を失ったマイカを中心にして「女の哀しみ」を切なく描いている。
リライトのお話が立ち上がった時(詳しい経緯は原作者であるももはさんの解説にお任せしますが)、当然、どのようなリライトにするか、ということを考えた。
「既読のファンを大切にしてくれるなら全部自由にやっていいよ!」という豪気なお申し出ではあったが、「自由に」となると自由すぎてわけがわからなくなるもの(笑
「女の哀しみ」については、男性である私に、女性である原作者のももはさん以上のものが書けるはずもなく、また女性読者が心動かされるような何かも持っていない。
でも、「心」なら……。
心、という男も女も持っているものなら、互いに共感できるものはあるはずだ。そう考えてリライト版のプロットを練っていった。