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- RyuKa -(心をあげる リライト)
第18章 用語説明
■現行バージョンSIN
最も普及しているクローン・ボディを使ったSIN。
挿入型の言語チップにより、思考や行動を制御されており、チップを物理的に取り替える、あるいは、コードなどを接続してチップの情報を上書きすることでアップデートできる。
■次世代型SIN
リユーズド・ボディ(再利用死体)を使い、意識をまったく持たない状態で完成する。これにより、生身の人間の「心」を流し込むことが可能になり、人類は「不死化」する。
子孫を残せなくなった人類という種の存続手段とも目され、各国国会が相次いで死体をSINのボディにできるよう法整備を急いでいる。日本は宗教的な禁忌が薄いため、比較的早く国内法が通ったのではないだろうか。
■次々世代型SIN
次世代型SINには技術的な問題で、意識と記憶の搭載が見送られた。
次々世代型SINは完全な「心を持ったSIN」であり、その核となる部分を研究していた舞香の「心をあげる」という言葉は自信の現れでもあった。しかし……。