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- RyuKa -(心をあげる リライト)
第4章 あなたがいない
「……どうぞ」
「ありがとう。これ、何の紅茶?」
「リゼ」
「フレーバーは?」
「バイカルノール」
「希望……か」
「どうして知ってるの?」
「誰でも知ってるだろ? フレーバー言葉」
「琉迦は知らなかったわ」
「ハハッ、あいつは知らなさそうだ」
「興味のあること以外は何にも知らなかったものね。どんなに流行っていても」
「馬鹿と天才は紙ナントカってね」
「そこまで言ったらボカしてる意味ないでしょ」
「ハハッ! でも、舞香が笑ってくれた」
「あ……」
「いいんだよ、舞香。笑っても……」