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- RyuKa -(心をあげる リライト)
第4章 あなたがいない
「タク……」
「天国の琉迦だって、舞香が笑っていて欲しいって思っているはずだ」
「……」
「思い出したよ、その紅茶。琉迦が言ってた。舞香に教えてもらったって。希望って意味のフレーバー、すごく気に入ったって言ってたな、アイツ」
「そう……そんなこと……言ってたんだ」
「ああ、ごめん琉迦の話はナシだったな」
「ううん、タク、いいの。もっと話して……私、わかった。タクの言う通りだわ。もし……もし琉迦がいたら、こうしてタクとお喋りしてる私のこと……嬉しいって思うんじゃないかって、今、こうして話してる内容、聞いていたいって思うんじゃないかって……そんな気がしたの」
「そうさ、舞香。絶対喜んでいるよ」