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下剋上ラバーズ
第1章 俺の彼女は騎乗位がお好き
俺はどうしてこんな女と付き合っているんだろう、と、ときどきふと思う。
金髪で、粗雑で、口が悪くて、気が強くて。元ヤン丸出しの横暴女。
美人なのは認めるが、それでも俺のタイプじゃなかったはずだ。
俺の歴代の彼女は、軒並み黒髪ロングの儚げな美少女だった。俺はそういう、つつましやかで恥じらいのある女が好きだったはずだ。
男は女を守ってしかるべきだと、男は女に頼られてしかるべきだと、男は女をリードしてしかるべきだと思っていた。それが俺の、理想の恋人の形だと。
それなのにどうして俺は、こんな女と付き合っているんだろう。
どうしてこんな女を、好きになんかなれたんだろう。
ていうか、そんなことより、どうして俺はここのところ――、
「……押し倒されろよ」
「やだよ」
――セックスするとき、毎度こいつに押し倒されているんだろう。
金髪で、粗雑で、口が悪くて、気が強くて。元ヤン丸出しの横暴女。
美人なのは認めるが、それでも俺のタイプじゃなかったはずだ。
俺の歴代の彼女は、軒並み黒髪ロングの儚げな美少女だった。俺はそういう、つつましやかで恥じらいのある女が好きだったはずだ。
男は女を守ってしかるべきだと、男は女に頼られてしかるべきだと、男は女をリードしてしかるべきだと思っていた。それが俺の、理想の恋人の形だと。
それなのにどうして俺は、こんな女と付き合っているんだろう。
どうしてこんな女を、好きになんかなれたんだろう。
ていうか、そんなことより、どうして俺はここのところ――、
「……押し倒されろよ」
「やだよ」
――セックスするとき、毎度こいつに押し倒されているんだろう。