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下剋上ラバーズ
第3章 「抱かせて!」
「はあ……はあ……」
お互いに乱れた息を吐きながら、ベッドに崩れ落ちた。沙耶の忙しない吐息は徐々に落ち着き、そのまま寝息へと変わる。
こいつ、ヤったあとすぐ寝るんだよな。
ぐったりとベッドに沈み込む沙耶の顔を眺めながら、何気なく頭に手をやる。
と、閉じていた目が唐突に見開かれたからビビった。
「うおっ。起きてたのかよ」
「うん、ギリギリね」
沙耶はそう言って、へにゃ、と笑うと、自分の頭へ手をやって、髪を梳いていた俺の手をぎゅっと握る。
「真尋ってさー」
「あ?」
「あたしのこと好きなんだね」
「は!?」
「あたしこんなに大事にされたの初めてだからさあ。うれしい」
「…………」
「うれしい、けどちょっと、怖いんだよねー」
幸せすぎてさ。
沙耶はそうつぶやいて、今度こそ深い寝息を立てはじめる。
俺は、沙耶の手を握り返した。
……こんなんで幸せすぎるって。
「……安上がりにもほどがあるぞ、お前」
――こいつが今までどんな恋愛をしてきて、どんなやつと付き合ってきたかなんて、知らないし今後知るつもりもない。けど、
「……バッカじゃねーの」
俺は心底そう思って、眠りに落ちるまで沙耶の頭を撫でつづけた。
お互いに乱れた息を吐きながら、ベッドに崩れ落ちた。沙耶の忙しない吐息は徐々に落ち着き、そのまま寝息へと変わる。
こいつ、ヤったあとすぐ寝るんだよな。
ぐったりとベッドに沈み込む沙耶の顔を眺めながら、何気なく頭に手をやる。
と、閉じていた目が唐突に見開かれたからビビった。
「うおっ。起きてたのかよ」
「うん、ギリギリね」
沙耶はそう言って、へにゃ、と笑うと、自分の頭へ手をやって、髪を梳いていた俺の手をぎゅっと握る。
「真尋ってさー」
「あ?」
「あたしのこと好きなんだね」
「は!?」
「あたしこんなに大事にされたの初めてだからさあ。うれしい」
「…………」
「うれしい、けどちょっと、怖いんだよねー」
幸せすぎてさ。
沙耶はそうつぶやいて、今度こそ深い寝息を立てはじめる。
俺は、沙耶の手を握り返した。
……こんなんで幸せすぎるって。
「……安上がりにもほどがあるぞ、お前」
――こいつが今までどんな恋愛をしてきて、どんなやつと付き合ってきたかなんて、知らないし今後知るつもりもない。けど、
「……バッカじゃねーの」
俺は心底そう思って、眠りに落ちるまで沙耶の頭を撫でつづけた。