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夢想姫の逃避録
第6章 可愛い
カーテンから差し込む陽の光。

緋奈はその光で目を覚ましたものの、まだ眠い。
それもそのはず。真っ白な壁時計に目をやると、まだ朝6時。眠い目を擦った。

少しだけモゾモゾ布団の中で動いてみると、隣に温もりがあった。

嗚呼、そうだ。もうひとりじゃないんだ。
緋奈はユウガに腕枕されていてもう一方の手は背中に回されていた。
まだ眠っているようで、緋奈を抱きしめたままスヤスヤと寝息を立てていた。

顔が近い……寝顔も綺麗……ドキドキしちゃう……///////
緋奈は照れてしまって、ユウガの顔が直視できない。

しかも、2人共生まれた時の姿のまま。
一切何も着ていない裸の状態。

さらに緋奈の下半身が怠い。重い。アソコが少しヒリヒリする。
嗚呼思い出した。初めてを捧げたんだ……。
これによって、昨日の事がフラッシュバックした。
目が覚めたと同時にみるみる身体全体が熱くなっていくのがわかる。
ユウガとヤっちゃった……。

行為自体は嬉しかったし、後悔は無いんだけども、どこか得体の知れない背徳感がこみ上げてきた。

とりあえず起きよう……。

緋奈は床に散乱した衣類をかき集めて着た。
着終わった時、ユウガの方に目をやったけど、相変わらず眠っていた。
だからユウガの分の衣類もたたんでベッドの上に置いて、起こさないようにそーっと部屋を出た。

あんな美男子とセックスしちゃった……
しかも両想い……
嬉しい……

そんな想いを巡らせながら緋奈は足早に浴室に向かい、シャワーを浴びに行った。
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