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蜜刻に揺れて
第4章 Unclear delineation
「何?そんなに悦かった?」

口の端をあげて笑う竜は悪戯っ子そのものの表情だった。

手慣れているだけではない。

触り方一つ、キス一つをとってもセンスというのだろうか。

本来の気質、本能といえばいいのか。

「此処でする?ベッド行く?」

「す、るの…?ホントに?」

「濡れてない?」

静の返事よりも速く、その指先が秘部をショーツの上から触れて湿り気を確かめる。

「…ぐちょぐちょじゃん」

心底嬉しそうな竜にかっと顔から炎が出そうに熱くなるのが解った。

「やべ…ベッドまで無理だわ」

「えっ?えっ!?…ふっ、ううンッ」

言葉を塞がれて、中途半端に下げられたショーツが膝上に引っ掛かっている。

とろとろに濡れそぼっていた花唇が外気に触れて冷たさを感じた次の瞬間、熱く滾った雄幹がひたりと合わさる。

予感が喉を締め付けたのとほぼ同時に、下から、蜜肉を割り開くように突き上げられた。

嬌声は唇に塞がれて抑え込まれる。

ずちゅ、ずりゅ…と水淫の音だけが耳に届く。

今までにない快楽に引き摺り込まれていく一種の恐怖感に、静は竜の首に手を回してしがみつく。

「ハナコ…っ…っとに…可愛、い、なっ」


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