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蜜刻に揺れて
第12章 Betrayal
次の日、静は残り物の夕食を突きながらテレビの前にいた。

三時間ぶっ通しの生放送の前で竜の姿を今か今かと待ち構える。

「やっと出たー…」

佳境に差し掛かった時間帯は狙い過ぎだ。

新曲のコメントを言う将人の隣でみんな笑顔を浮かべて並んでいた。

ばっちりキメた竜はやっぱり今朝まで一緒だった人とは別人のようで。

「かっこいい…やっぱり」

認めざるを得ない。

手を組むと指輪に触れてしまう。

ふうっと一息つく。

『ではスタンバイをお願いします』

にっこり笑う女子アナに促されて移動を始めたその時だった。

意図して抜かれたのかすら曖昧だった。

けれど。

しっかりとしたカメラ目線で、あの片割れの指輪に口付けてみせる竜が画面いっぱいに映った。

それは確かに静に向けたものだった。

静の瞳に涙が浮かんで、画面が水没する。

静もまたそっと指輪に口付けていた。





















END
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