この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
緊縛
第7章 短編 緊縛7

店長の手を強引に押し返し、私は車内で激しく抵抗すると、車から飛び出した。
怖い。
どうしていいのかわからないほど怖くて私は走り逃げようとする。
車内から飛び出した私の腕を掴むと、背後から店長に抱きしめられた。
「驚かせてごめん」
ぐっと店長に抱きよせられた私は、どうしていいのかわからず涙がでてきた。
向かい合うように店長は私を抱きしめなおすと、優しく、力強く抱きしめてくれる。
抱きよせられた店長の腕の中で、私は、どうしたらいいのかわからない。
店長は、泣くばかりの私の涙を拭うと、頬に、くちびるをよせた。
「セックスがしたいわけじゃない」
好きって言ってくれないんだ。
わかっている。
どんなに好きと言われたって、今まで付き合った男性は、数回セックスをすると、興味が失せたように、自然と離れていった。
好きと、すいませんは、私には都合のいい言葉にしか聞こえない。
それ以上に、私を抱きしめてくれる店長の本当の気持ちがわからない。
あの、ぞくりとする淫らさと、私を優しく包んでくれる温もり。
店長からしたら、私なんて、子供を騙すほどに簡単なことなのかも知れない。
「セックスがしたいのは本当だ。だけど、もっと美咲を淫らにしたい。淫らにさせることが、どんなセックスよりも好きなんだ」
店長の言っていることが、まったく理解できない。
「変わっているとよく言われるよ」
「でも、セックスがしたくなったら、するんでしょう。淫らにさせると言っておきながら、セックスさせたくするだけじゃない」
「違う。信じてくれ。縄は最高のエロスだ。本当のSMにはセックスはない。だけど俺だって男だ。縄を使ったセックスだってしたい。縄を使ったセックスで美咲を狂わせてもみたいとも思う。だけど今は、違うんだ」
これがアブノーマルな世界なのだろうか。
確かに、店長をみていると、普通の男性とは大きく違う。
私は、お金欲しさで、なにも考えず、イメージ撮影までした。
だけど、この世界を理解して、好きで入ったわけではない。
イメージ撮影が終われば、接客が始る。
ソープランドの想像はできてもSMの世界は、蝋燭と鞭ぐらいしか思い浮かばない。
怖い。
どうしていいのかわからないほど怖くて私は走り逃げようとする。
車内から飛び出した私の腕を掴むと、背後から店長に抱きしめられた。
「驚かせてごめん」
ぐっと店長に抱きよせられた私は、どうしていいのかわからず涙がでてきた。
向かい合うように店長は私を抱きしめなおすと、優しく、力強く抱きしめてくれる。
抱きよせられた店長の腕の中で、私は、どうしたらいいのかわからない。
店長は、泣くばかりの私の涙を拭うと、頬に、くちびるをよせた。
「セックスがしたいわけじゃない」
好きって言ってくれないんだ。
わかっている。
どんなに好きと言われたって、今まで付き合った男性は、数回セックスをすると、興味が失せたように、自然と離れていった。
好きと、すいませんは、私には都合のいい言葉にしか聞こえない。
それ以上に、私を抱きしめてくれる店長の本当の気持ちがわからない。
あの、ぞくりとする淫らさと、私を優しく包んでくれる温もり。
店長からしたら、私なんて、子供を騙すほどに簡単なことなのかも知れない。
「セックスがしたいのは本当だ。だけど、もっと美咲を淫らにしたい。淫らにさせることが、どんなセックスよりも好きなんだ」
店長の言っていることが、まったく理解できない。
「変わっているとよく言われるよ」
「でも、セックスがしたくなったら、するんでしょう。淫らにさせると言っておきながら、セックスさせたくするだけじゃない」
「違う。信じてくれ。縄は最高のエロスだ。本当のSMにはセックスはない。だけど俺だって男だ。縄を使ったセックスだってしたい。縄を使ったセックスで美咲を狂わせてもみたいとも思う。だけど今は、違うんだ」
これがアブノーマルな世界なのだろうか。
確かに、店長をみていると、普通の男性とは大きく違う。
私は、お金欲しさで、なにも考えず、イメージ撮影までした。
だけど、この世界を理解して、好きで入ったわけではない。
イメージ撮影が終われば、接客が始る。
ソープランドの想像はできてもSMの世界は、蝋燭と鞭ぐらいしか思い浮かばない。

