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緊縛
第10章 短編 緊縛10
 思わず胸を迫り出し、私は縛られていく痛さに堪えた。

 息が自然と荒いでいった。

 男性の淫らな願望のままに縛られていく。

 逃げられないことが、これほどまでに淫らで私の想像を強く掻き立てていくとは思わなかった。

 私を自由にしない麻縄が、本当に、男性の欲望のままに身体を弄ばれていくようで怖い。

 胸を迫り出した私を弄ぼうとする指先に思わず目を閉じた。

 ゆっくりとボタンが一つ外された。

 淫らな指先が中に入ってくる。

 探るような指先が、ブラジャーの上をなぞっていくばかりだ。

 大きく息を吸うたびに、私を縛りあげた麻縄が呼吸さえも邪魔をするほどに苦しい。

 探っていた指先が、迫り出した胸を着衣の上から、さらに探るように動いた。

 自分でも恥ずかしいぐらい興奮しているのがわかる。

 店長はスカートを脱がせると、片側の足首に縄を通し、腰を思わずよじる私を逃げられなくする。

「やめて」

 あまりの恥ずかしさに私は声をだした。

「お願い、やめて」

 店長の手が、シャツのボタンをゆっくりと、すべて外していった。

「本当に犯しているようで興奮するよ。可愛いよ美咲。もっと淫らにしてあげる」

 私は恥ずかしさのあまり、身体をなんとかして、よじらせようとする。

 よじらせようとすればするほどに、私を縛り上げた麻縄がさらに肌に食い込んでくる。

 恥ずかしがる私を弄ぶ指先が、ブラジャーを上に押し上げ、自分でもわかるほどに、痛く尖った乳首がじょじょに、顔を出していく。

「もうやだ」

 あまりの恥ずかしさに、私は涙を浮かべた。

 店長は恥ずかしがる私を弄ぶように、全身をゆっくり撫で上げていく。

「もっと逃げられなくしてあげる」
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