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緊縛
第13章 短編 緊縛13
 私は店長のいやらしい思惑に負けまいと、くちびるを噛みしめた。

 疼いて仕方がないところを敵対心をみせる私を押さえつけるように甚振ってきた。

 あまりの痛みに、声もだせない。

 自分でも驚くほどの、鋭い痛みに、身体が、激しく波打ってくる。

 もう我慢ができない。

 必死に、不自由な身体を前屈みにして、なんとかして店長の手から逃れようとしたとき、ようやく店長が手を離してくれた。

「もうやめて」

 息を荒げるばかりの私は、ショーツの中に手が入ってくると強く拒んだ。

「抵抗すると、もっと痛いことをするよ」

 疼いて仕方がないところを甚振っていた指先が、こんどは、疼いて仕方がないところを押さえた。

 店長の指先が動いたと思った途端、思わず喉の奥から声が、嫌でも振り絞りだされていった。

「やめて」

 指先が動くたびに、私の足が、怖いほどに震えだして止めることもできない。

 終わることのない強い絶頂だけがある。

「誰でも感じるなんて、いやらしい子だね」

 私は違うとばかりに、かぶりを振った。

「嘘をつくともっと苦しいよ、こんな恥ずかしいことされて感じるなんて、よほどセックスが好きなんだね」

 耳元で囁かれる卑猥な言葉に、私はかぶりを振り続けた。

「こんなに感じているじゃないか」

 店長は、なんとかして腰をよじらせ、逃げようとする私の腰を抱き上げると、さらに指先を動かした。

「ちゃんと、いくと教えないと止めないよ。それともいきすぎて、わからないのかな」

 女はどこまで感じていけるものなのだろうか。

 そう思えるほどに、さらに強い絶頂感が私を襲う。

「もうやめて、お願い」

 店長が指先の動きを変えるたびに、さらに強い、今まで経験したことのない強い絶頂に私は飲まれていくばかりだ。

「助けて」

 怖いぐらい両足が震え、立っているのも辛い。

「まだ物足りない顔をしてるよ。いくのを教えないのは、もっと続けて欲しいからだろう」
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