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緊縛
第14章 緊縛14
 息をするのも苦しい。

 男の欲望のままに弄ばれていくのもレイプなんだと、私は強く思い知らされる。

 私の想像していたレイプは、合意のない性交渉だけだと思い込んでいた。

 でも、男によっては、嫌というほど女を弄び、性交渉を突きつけてきても可笑しくない。

 さんざん殴られ、犯されるのは嫌だ。

 でも、男の欲望のままに弄ばれた挙句、犯されるのはもっと我慢ができない。

 でも、もし、それが現実となったら、弄ばれ続けた身体は抵抗しながらも従順に、男の欲望に答えてしまうのだろうか。

 もちろん店長とは合意のイメージプレイだ。本番もない。

 だけど、自分でも気づかないなかで、さらに、もっと、身体の奥にあるところを欲望のままに突かれたいとさえ思えてくる。

 それは店長だからだろうか。

 これが、本当に知らない男性なら、一時的な快楽にそう思えても、納得はできないだろう。

 すべてが終わったあと、私は言い知れぬ罪悪感に苛まれそうだ。

 欲しいと思わせるほどに弄んでいく男は、どんなレイプ行為よりも卑劣に思えてくる。

 気が遠くなるほど続けられる行為に、私は息絶えそうだ。

 このまま続けられたらどうなるのかと思えるほどに、怖いほど、全身が痙攣したように震えだしていくばかりだ。

 今にも逃げ出したい思いと、深まるばかりの快楽が私を自由にしようとはしない。

 このまま弄ばれたいとさえ思える。

 もし、これが本当に、レイプ行為だったら、私は、どこまで拒み切れるのだろうか。

 そう考えると怖くて仕方がない。

 ようやく店長の手が、疼いて仕方がないところから手を離した。

 私を縛りつけていた快楽は、店長が手を離しても、震え続ける身体が、なかなか休まろうとはしない。

 店長は屈み込むと、指先で、嫌というほど弄び続けた疼いて仕方がないところをこんどは舌先で疼かせてくる。

 ショーツの上から、疼いて仕方がないところをしごくように、舌先で店長は、ゆっくりと刺激してきた。

 休まりだした身体が、また波打ちだす。

 仰け反らせようとする身体が、店長が、しっかりと掴んだ乳首のよって、まったく身体が動かせない。
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