この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第45章 波乱のミュージックスタイル



 菊野は静かに、涼やかな声で答えた。

「――お察しの通りです……剛さんが、祐樹にそっくりだから……です」
「……」

 言葉を失う二人に背を向けると、菊野はベッドの側で立ち尽くして、肩を震わせた。

「私……私が……祐樹に似た子を欲しいと強く望んで……半ば強引に……剛さんの意思なんか関係なしに引き取ったんです……
 私は……短い間だけでも剛さんと暮らせて幸せでした……
 けれど……剛さんは……苦しんでいたんです……
 他人の自分が西本の家に居ることを苦痛に思ってたんです……」

 一度堰を切った菊野の感情は溢れ出して止まらない。
 ペコは彼女の小さな肩をそっと抱いた。
 大人の女性なのに、しゃくり上げる様子は小さな女の子に見えた。



/1955ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ