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eyes to me~ 私を見て
第46章 波乱のミュージックスタイル②
「由清……くん」
「よく眠ってたのに、いきなり叫ばれてビックリしたよ……」
「ご……ごめんね?驚かして」
「何か良い夢だったの?」
由清は急須に茶葉を入れてポットの湯を注いだ。
「……良い夢……かな」
由清は二つの湯呑みに一滴も溢さず茶を器用に注いだ。
「う――ん、なんか、寝ながらニコニコしてたかな」
恥ずかしくて頬を押さえた。
(例え夢でも、剛さんに会えたんだし……多分良い夢なのよね……うん……きっとこれは、正夢かも知れない!)
「うん!スゴく楽しい夢だったよ」
「そう……良かったね」
由清は優しく微笑む。
美名はソファから身体を起こして、湯呑みを受け取った。
「ありがとう」