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第46章 波乱のミュージックスタイル②

｢今日はおめでとうね！……パーティでお会いできなかったけど、番組の観覧が出来るなんて感激よ！
　……そうそう、これ、良かったらどうぞ！
　お祝いのお花、とも思ったけど、お花みたいな可愛らしいお姫様はここに居るしね～！
花より団子って事で！｣

　ペコが大きな紙袋を志村に渡すと、その頬が緩んだ。

｢んまあ――！デリシャスドーナツ！……長く並んだんじゃない？嬉しいわあ……｣
｢きゃ――！凄い！ありがとうございます！｣

　美名も寄ってきて感嘆の声を上げると、その瞬間、フラッシュが焚かれる。

｢あ……すいません……良い表情だったので、つい……｣

　堺がカメラを持ったまま頭を掻いた。

｢んも――堺くんったら、被写体を目の前にすると我慢がないのね――！｣
｢そうなんですのよ～！あっちでパシャパシャ、こっちでパシャパシャ大変です！ほーっほっほ｣

　志村とペコがお互いの肩を叩き合い笑うと、美名もつられて笑みを溢す。