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eyes to me~ 私を見て
第46章 波乱のミュージックスタイル②
いつの間にか由清は茶葉を取り替えて新しいお茶の用意をしていて、皆へ配り始めた。
「あら~!ありがとう!イケメンの煎れてくれたお茶は格別に美味しそうに見えるわあ~」
ペコはキャッキャとはしゃぎながら湯呑みを受け取るが、楽屋のドアを開け放したままな事に気が付いて、舌を出して閉めに行った。
「おほほ。だめねぇ私ったら」
ドアノブを持った時、丁度マネージャーと一緒に歩いてきた西野と目が合う。
西野は、ペコを見ると口の端を僅かに上げたが、その目は冷たい光を放っていた。
ペコはその眼差しを受け流して、にっこり笑う。
「未菜ちゃん、お久しぶりね~!」
「こちらこそ、ご無沙汰してます!」
西野も負けじと笑顔を返す。