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第46章 波乱のミュージックスタイル②

｢今日は未菜ちゃんの新曲を楽しみにしてるわね～！｣

　ペコは女王様眼鏡の奥の瞳を三日月の形にして笑顔を作る。

｢ありがとうございます～芝原さんに楽しんでいただける様に精一杯歌いますね！じゃあ！｣

　西野の笑顔も怖い位の眩しさだった。

｢じゃあね～！｣

　ペコはヒラヒラ手を振りドアを閉めるが、ふうと溜め息を付くと真顔になり低く呟いて楽屋の空気を凍らせた。

｢ふんっ……カマトト娘が｣

　同時に、ドアの外の西野も小さく笑い、表情を変えずに吐き捨てる様に言った。

｢……年増が……ふんっ｣