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eyes to me~ 私を見て
第47章  波乱のミュージックスタイル③




「プリキーさん、お願いしま――す」

 スタッフの指示が飛ぶ。

「は――い!」
「はい!」
「おうっ!」

 演奏スペースで、それぞれの立ち位置で三人が同時に返事をした。
 美名は志村から贈られた白がベースの、銀色の蝶がワンポイントで描かれたエレキを肩に下げ、軽くつま弾いた。
 ――いい音がする。
 この形にしても、自分の腕の中でしっくりと収まる様な……
 合宿の時に言った言葉通り、志村は美名の為に世界でただ一つの楽器を作ってくれていた。
 たまらなく嬉しいし、勿体ないとも思う。

(このギターと、自分の声でこれから勝負していくんだ……)

 美名は、唇を結びスタジオの天井のおびただしい数のライトを見上げた。
 光を浴びて……正に脚光を浴びて、その中で演奏出来る。
 なんて幸せな事だろうか。


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