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eyes to me~ 私を見て
第47章  波乱のミュージックスタイル③



 志村がそれを察すると、庇う様に強く胸に美名を引き寄せた。

「……あなた……ずいぶんと縁起がよろしくない事を言うのねえ……言葉には気を付けなさいよ?」

 静かな口調から、抑えた怒りが感じ取れた。
 西野は、口を手で覆いあっと小さく叫ぶと、瞳を潤ませる。

「……私、ただ心配で……美名ちゃんを元気付けようとしただけなんです……
 言葉が悪かったなら謝ります……っ」
「よく言うなあこのアマ――!」

 真理が拳を固めて一歩踏み出した時、スタッフの声が飛んだ。

「お待たせしました――!プリキーさん、リハ始めます――!」

 西野は真理から顔を逸らし、ヒールの音を響かせて背を向けて歩き出すが、ふと振り返り一言美名に放つ。

「……大変だけど頑張ってね……?私……応援してるから」

 その言葉の裏に含まれた凄まじい黒い物を美名もまざまざと感じ取り、背中に冷たい物が走った。



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