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第47章 　波乱のミュージックスタイル③

｢はあ～……て、また溜め息をついちゃったわ｣

　志村は苦笑した。
　変更が無理ならそれはもう仕方がない。
　どんな結果になっても、美名を支えてやらなくては。
　深呼吸してドアノブに手をかけた時に、中から賑やかな笑い声が聞こえてきた。
　そっと開けると、珍しく、由清が高笑いしている。

｢おう！オッサン！これ見てくれよ！｣

　楽屋の隅では、由清が息も絶え絶えに腹を抱えて悶絶していた。
　美名は喉にスカーフを巻いた姿で、真理を見てニコニコ笑っている。
　その顔を見て、志村は胸を撫でおろした。

(良かった……美名ちゃんはうちひしがれては居ないわ)