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eyes to me~ 私を見て
第47章 波乱のミュージックスタイル③
真理が大真面目な顔でその場でコミカルなステップを踏み、ターンを決めた。
「ヒャーッハハハ!ダメだよ……もう止めて……」
由清が涙を流して壁に凭れながらバンバンと叩く。
「オイッ!澄ました面で"演出は大切だよ"とか言ったのはお前だろうが!
俺の本気ダンスを笑うとは何事だよ!」
真理は怒鳴りながら、尚も可愛い動きを続ける。
美名は手を叩いて喜んでいた。
由清は、息を必死に整えながら志村に説明する。
「せっかくテレビですから、動きがあった方がいいねって話になって……
キメのダンスをしながら演奏しようか、て案があったんですけど真理がなかなか"うん"て言ってくれなくて……ブブッ」
真理と目が合い、また吹き出している。