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eyes to me~ 私を見て
第48章 鮮烈なデビュー①
その時スマホが鳴った。
「あら、誰の?」
志村が美名の髪をスタッフと共に直しながら振り返る。
「ああ、俺のです」
由清は画面にタッチすると、頬を綻ばせた。
桃子からのメールだ。
"(^∇^)やっほー!アンソニー!いよいよだね!
今日はマイカちゃんが家に泊まりに来てるの!
お風呂も入ったし、後はテレビでプリキーの応援をするだけだよ!
今夜はパジャマパーティなの☆
私が作ったパジャマ、どう?可愛いでしょ?
今度アンソニーにもフリフリのを作ってあげるからね~
じゃあ、頑張ってね――! "
マイカと二人、お揃いのピンクのパジャマ姿の写メも送ってきた。
短いショートパンツからは健康的な太股が覗いている。
その無防備さに由清は苦笑した。
「……全く……こっちの気も知らないで……」
「何だ?何だ?」
「真理は見ちゃダーメ」
身を乗り出す真理の顔を掌でガシッと掴む。