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eyes to me~ 私を見て
第48章 鮮烈なデビュー①
「桃子ちゃんもマイカちゃんも見ててくれるのよっ!
……女の子達に格好いい所を見せるのよ?男子――!?」
志村は由清と真理の尻を叩いて回る。
「ひいっ」
「って――!オッサン!事ある毎に尻を殴るのいい加減に止めてくれよ――!」
「あら、じゃあキッスの方がいいのかしら?」
「それはもっと嫌だ――!」
美名は、桃子からのメールを見て頬を緩ませた。
マイカと一緒にパジャマのファッションショーの写メを幾つも送ってきているのだ。
新作の編みグルミを胸に抱き、ベッドの上をステージに見立てたとでもいう様に大真面目にモデルポーズを決めている。
"お姉ちゃん、いよいよ今夜はデビューだね!
今まで大変な事もあったけど、お姉ちゃんなら大丈夫だよ!
……綾波の奴も、きっと起きてくるよ!
目覚めないなら私がぶん殴ってでも起こしてやるし!
マイカちゃんと一緒に見てるからね!ファイト――!
ーー桃子……
思わず目頭が熱くなった時、楽屋がノックされた。
堺とペコが顔を出した。